公開シンポジウム「〈民意〉の世紀—大衆社会の政治?芸術?文化」
INFORMATION
11/19追記
【変更】
登壇者及び、開催方法を変更して本シンポジウムを開催いたします。
本シンポジウムは、大衆社会における「民意の文化」としてのポピュラーカルチャーを、アメリカのさまざまな事例を通して検討する。今日、ポピュラーカルチャーはかつてのような「大衆文化」とは異なって階級やなんらかの芸術分野に添って特定されるものではなく、社会のなかのあらゆる分野と集団を横断する自在な動きを示す。またそのなかから生まれた運動や流行が、「オキュパイ?ウォールストリート」「#MeToo」「ホワイトトラッシュ」などの現象となって、社会の「分断」や「紐帯」にかかわる影響力を発揮している。本シンポジウムはこうした様相を政治、芸術、社会その他の具体的な事例に添って検討し、理論的な前進をも企図するものである。
基調講演
本学アメリカ研究所所員
生井 英考(いくい えいこう)
講師
上智大学総合グローバル学部教授
前嶋 和弘(まえしま かずひろ) 氏
メリーランド大学大学院政治学博士課程修了(Ph.D.)。敬和学園大学、文教大学人間科学部准教授を経て、2014年より現職。専攻はアメリカ政治(特にメディア、議会)。単著に『アメリカ政治とメディア——「政治のインフラ」から「政治の主役」に変貌するメディア』(北樹出版)、共編著に『危機のアメリカ「選挙デモクラシー」——社会経済変化からトランプ現象へ』(東信堂)、『現代アメリカ政治とメディア』(東洋経済新報社)など多数。
神戸大学大学院国際文化学研究科教授
池上 裕子(いけがみ ひろこ) 氏
2007年イェール大学大学院美術史学科でPh.D取得。専門分野は第二次世界大戦後のアメリカ美術とグローバル?モダニズム。ニューヨーク近代美術館非常勤講師、学術振興会特別研究員(PD)、大阪大学グローバルCOE特任助教を経て、2010年より神戸大学大学院国際文化学研究科准教授、2020年10月より現職。
主著にThe Great Migrator: Robert Rauschenberg and the Global Rise of American Art (The MIT Press, 2010)、共著に『ニューヨーク——錯乱する都市の夢と現実<西洋近代の都市と芸術7>』(竹林舎、2017年)、International Pop (Walker Art Center, 2015)、『油彩への衝動』(中央公論美術出版、2015年)など。『越境と覇権——ロバート?ラウシェンバーグと戦後アメリカ美術の世界的台頭』(三元社、2015年)で第38回サントリー学芸賞受賞。
本学社会学部准教授
片上 平二郎(かたかみ へいじろう)
司会
本学文学部史学科超域文化学専修教授、アメリカ研究所所長
松原 宏之(まつばら ひろゆき)
詳細情報
名称
内容
前嶋 和弘 氏
「『民意』と世論、メディア」
池上 裕子 氏
「『民意の芸術』?—アメリカ美術断章」
片上 平二郎
「民意な国のアドルノ—20世紀の文化批判から現在を見る」